2008年06月07日
Get The First Wave (Namiaru Column)
1本目が大事。
もう30年以上前の話だけど、俺がまだ19歳のとき、何年か世界中を旅してたことがあったんだ。(ボードは持って行かなかったよ。笑)最初は日本からタイに飛んだ。そこで何日か滞在して、タイカレーと果物をたくさん食べて、SHINGHA ビールをたくさん飲んで、キックボクシングを見て……それから、インド行きの飛行機に乗った。当時はみんなタイに行ってから、学生証明書を買って(!)、安い航空券を買ったものなんだ。
インドに着いてから、いろんな地域を何ヶ月もかけて旅してから、ヨーロッパに向かった。今になって思うと、マメリカ人としては行きずらい国ばっかりだった。パキスタン、アフガニスタン、イラン…。でもそのときは何にも変に感じることはなかった。今みたいにアメリカ人はまだそれほど嫌われてなかったんだね。世界が変わるのは早いよ。
あの辺の国の人達はみんな独特な人間性を持っていたんだけど、一つだけ共通点があった。それは値切ること。
何かを買うとき、どんなものでも、どんな店に入っても、値段を最初に聞かなきゃいけないし、おまけにそれを値切らないと、逆に変に思われるんだ。俺はこれがわりと苦手だった。でも朝イチに行くなら、まだ気分的に楽だった。なぜなら、彼らにとって朝一番のお客に売ることは、とてもいいことらしい。彼らは最初のお客さんが買ってくれるとその一日の商売がうまく行くと信じている。なんか分かるよね。その一日のグルーブがそこから始まるんだから。でもそのときは不思議な習慣だと思ってたんだ。
でも今そのこと考えると、サーフィンにも近い門があると思う。サーフィンをする人ならわかると思うけど、1本目は大事だよね。
どんないい波でも、どんなに悪い波でも、1本目が大事だ。俺は海に入って波が割れているところまでパドルするとき、波やほかのサーファーを見て、どこに行けば、その日の波が乗りやすいかチェックする。同じポイントでも波は毎日違うもんね。いつも入っているとこでも……。
1本目の波が来たとき、その波に乗れたらその一日のサーフィンはうまくいく。その波が良ければ特にね。でももし、その1本目の波をミスしたり、知らない人にとられたりすると、何かハートに重いものがぶら下がったように落ち込むよね。こんなときは続けざまに何本も乗れなかったりする。そうなると、なんでだかわからないけど、控えめになってしまう。落ち込んでいるのかな? 気を取り直すには早く最初の波を乗らないとだめなのに、何か知らないけど、乗れないんだ。俺がいるところに、波がうまくこなかったり、パドルしたら波が割れなかったり、乗ったと思ったら、奥からもう人が乗ってたり……。このゾーンに入ってしまうと、なかなか抜け出せなくなるんだ。
できることはがんばるだけ。俺はこういうときはちょっとインサイドに行って、何でもいいから乗る。スープでもいいよ。悪魔を吹っ飛ばさないと。そこで、あきらめて上がっちゃだめだよ。頭を切り替えて、一本波を乗るまであがっちゃだめだ。
だけど一本の波を乗ったら、今までの気持ちは何だったのかと笑えるよ。旅であった店の人達も同じだね。まずは1本目を大事にしよう。
投稿者 George : 06:41 | コメント (0) | トラックバック (0)
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