2008年02月17日
Localism column
これエッセイは
NAMIARU携帯サイトに12/7にもアップされてました。
ローカリズム
サーフィンの神様の悪い冗談が、ローカリズムだ。ローカリズムはどこにでもある。飲み屋の常連と一緒だ。お店だって、海だって、最初はどこに自分の居場所を見つけていいかわからない。嫌な人間はいろんなところにいるものだ。感じのいいローカルもいれば、感じ悪いローカルもいる。噂によると、車から降ろさせてくれないところさえあるという。車の窓越しから、ここに入るつもりかとプレッシャーをかけてくるらしい。そんなのはバカじゃないかと思うよ。でもローカリズムは見方を変えれば重要とも考えられる。そこの場所でサーフィンを続けられるのもローカルのおかげだ。誰かが流されれば、助けるのはローカルだし、実はローカルだからこそ、そこのポイントのルールを知っていることもある。駐車禁止の場所に止めることや漁港の目の前を横切る行為をやめさせるのも、ローカルだろう。ローカルは波を知っているだけに、どうしても多くの波に乗ってしまう。それは仕方ないんだ。地元なんだから。でもローカルだって、好き放題やっているわけじゃない。顔見知りになって会釈すれば、返してくるだろうし、年をとってくれば譲ることも多くなる。僕はそんな様子をよく目にするよ。
それからもうひとつ、勘違いしないでほしいこともある。海に入ってすぐに波待ちしているローカルの奥に行って、来た波にすぐ乗るサーファーがいるけど、それはどうだろう。一番奥だからって俺の波って思い込むんじゃ、嫌われて当然だ。もしかしたら、そこで30分待ってたサーファーもいるかもしれない。それこそ、空気を読もう。もうひとつ勘違いしがちなのは、よく本に板の上に先に立った人に優先権があるって書いてあるけど、さっと立てばいいっていうもんじゃない。回りを見ながらゆっくり立つ人もいるんだ。波は一番ピークに近い人のものなんだよね。このふたつの掟破りはスネークと呼ばれている。アメリカではドロップインより嫌われる行為だ。
ドロップインというのは、人の乗っている波に乗ることだ。ドロップインを平気でやるローカルもいるけど、それはもちろんよくない。でももし知らない顔が来て、何本も波から落ちたりしたら、ローカルはドロップインしてくるよ。そこの波に乗れないレベルなんだから当然だ。人が乗ってるって知らないで、ドロップインすることは、女の子につきあってる男がいるって知らないで誘っちゃうのと同じことだ。まあ、1回ぐらい許されるかな。知ってて誘うのはドロップインだ。
海外のポイントで、見知らぬローカルに優しくされたって話や海から上がって一緒に酒を飲んだって話しを雑誌なんかでよく読むけど、その気持ちを忘れないでほしい。自分達も日本に帰って同じことができたらいいよね。サーフィンのいいところは、見知らぬ国へ行ってもお互いサーファーだってわかれば海じゃなくても声を掛け合うし、話しが盛り上がることもある。その気持ちを海まで持っていこうよ。
僕は昔、サンフランシスコのフォートポイントに週に4回ぐらい入ってたんだけど、(ということは、ローカルだったんだろうね)そこは駐車場からポインとがすごく近くて、車からでも波待ちしてるサーファーと話せるほどなんだ。ある日、僕が知らない車の隣にパーキングしたとき、車のドアがパタンって隣の車の当たってしまったんだ。アメリカじゃ対して気にしないことなんだけど、そいつはすごい勢いで怒鳴ってきた。あんまりしつこく文句を言ってくるんで、僕はごめんって一回謝ったっきり無視してた。そんなところに、海に入ってるサーファー達が僕に向かって何人も声を掛けてきたんだ。その様子を見た隣の車の男は、あ、やばいって顔してスッと車を走らせて帰ってしまった。うかつだったと思ったんじゃないかな。自分で自分の首を閉めた。そんなに文句をいわなきゃフォートポイントに入れたのに。大事なのは、リスペクトだ。ローカルもローカルじゃないサーファーも、ね。
投稿者 George : 08:21 | コメント (0) | トラックバック (0)
コメント
コメントを送ってください